フィンランドが生んだ北欧建築と家具デザインの巨匠アルヴァ・アアルト

デザイナーズ家具&インテリア

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アルヴァ・アアルト

Alvar Aalto

1898年フィンランドのクオルタネに生まれる。20世紀の北欧を代表する建築家・デザイナー。

1916年から1921年まで、ヘルシンキ工科大学で建築を学んだ後、エリエル・サーリネンに従事。

1923年、自身の事務所を設立。1928年に近代建築国際会議のメンバーになる。1935年には、家具会社アルテックを設立。

プロダクトデザインとしては、イッタラ社のベース、プライウッドの椅子のシリーズが有名。キャンチレバー構造の木製椅子での特許も取得している。

木材を有効的に使ったデザインに優れ、フィンランドの風土や伝統の中に近代的感覚をいれた作品を多く残し、世界のミュージアムの永久保存品となっている作品も多い。

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アルヴァ・アアルトの詳細

フィンランドの建築家。1898年2月3日クオルタネ生まれ。1921年ヘルシンキ工科大学卒。23年事務所開設。

早く20年代に「ビープリ市図書館」(35年完成)、「パイミオのサナトリウム」(33年完成)の競技設計に入賞、北欧の新進建築家として知られる。

29年より、近代建築国際会議(CIAM)に参加、北欧の風土と素材を巧みに生かした機能主義建築は、ル・コルビジェなど近代建築の開拓者と違った、第2世代の方向を示すものとして、高く評価される。

現代建築の巨匠といわれ、機械化と標準化を民主主義の一貫として受け入れ、技術と人々を自由にするその能力を認めていた。しかし同時に技術が人間を奴隷にすることも認識していた。

この矛盾を現代建築が直面する大きな問題と捉え、その解決策を彼は自然の中に模索した。しかし彼は自然回帰を唱えるロマン主義者ではなくむしろ自然を自由の象徴とみなし、人間と技術の調和を創造する場と捉えていた。

第2次世界大戦中、アメリカで仕事をするが、戦後は建築のみならず、ヘルシンキの再開発計画や、ラップランドの地域計画までを含む幅広い活動を、ヨーロッパ各地に展開。

「イマトラの教会」(58年)など人間味豊かな、造形力を変わらず示し、積層材を用いた椅子など、家具工芸にも活躍した。

彼が設計したヘルシンキのフィンランディア・ホールやオタニエミにあるヘルシンキ工科大学本館は現代のフィンランド建築を象徴してる。彼は都市計画にも携わり、ロヴェニエミは戦後、彼の設計によって再建された街である。

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