シンプルモダンコーディネート術>>照明効果でお洒落なお部屋にコーディネート
■ライフスタイルにあった照明演出を基本に考える
・照明計画
照明というと、夜を昼間と同じように明るくするためのものと考えがちです。もちろんそれは、間違いではありません。
しかし、昼間の太陽の光線では平板に見えてしまうインテリアや家具も、明と暗のコントラストをつけた夜のライティングによって、立体的に、生き生きと輝きを増すことがあるということを、部屋のコーディネートをする上で知っておく必要があります。
インテリア全体の中で照明を考えるとき大事なのは、目的に応じて照明計画をするということです。
ダイニングならば、料理がよりいっそう映えるように、ベッドルームならば、安らぎをえられるような照明の演出を考えなくてはいけません。
では、どのような演出方法ならば、より高い効果をえられるのでしょうか?
まず、第一に自分のライフスタイルとT.P.O.(時と場合と場所)に合った演出方法を考えましょう。
部屋の広さ、家族構成、部屋の使用目的、お客の多少などによって、効果的な照明方法は異なります。
家具の配置も重要な要素です。
家具の配置で、インテリアは大きく左右されます。配線の取りまわしなどの問題もあります。
家具やインテリアの配置を決めてから、照明器具のレイアウトを決めることが、効果的な照明計画の基本です。
・ライフスタイルとT.P.O.に合ったライティング例
・パーティーなど、人をもてなす場合の照明演出
巧みな調光もお客様に対するおもてなしの要素です。
ゲストを迎えるときには、全体の照明の光度をいっぱいに上げて明るい雰囲気で。場が盛り上がってきたら、徐々に全体照明を落とし、部分照明でムードを高めます。
・大好きな音楽をゆっくり聴いてくつろぐ場合
全体に暗めの照明に。
五感の中でも目からの情報は全体の8割を占めます。そのため暗くして視覚からの情報を減らしたほうが、聴覚などの他の神経が研ぎ澄まされるからです。
・テレビや映画を見るときのコツ
スポットライトなどの部分照明で背景を明るくします。
テレビの後ろの壁を明るくすることで、画面と背景の明暗差がなくなり、目が疲れません。
・家族構成による照明の差
若い人の一人暮しや二人だけの暮らしには、いくつかの部分照明のみのリビングでもよいでしょう。
逆にお年寄りなどにとっては、部屋全体がある程度明るいほうが、快適に過ごせます。
このように、そこに住む人の年齢層も考慮した照明選びをすることで、より快適に過ごすことができます。
・寝室を快適空間にする照明効果
寝室には間接照明が理想です。
強い光は神経を高ぶらせてしまうので、天井の一灯照明よりも暗めに光を抑えて、部分的に照らす方法が向いてます。
また光源は、蛍光灯の青白い光より、白熱灯やハロゲンランプの赤い光のほうがより眠りを誘ってくれます。
白い光は交換神経を刺激してしまいますが、赤い光は、α波を出させて心地よく眠りにつかせる効果があるためです。