デザイナーズ家具 作品ギャラリー
LC1 バスキュラントチェア(スリングチェア)
ル・コルビジェ,ピエール・ジャヌレ,シャルロット・ペリアン
常に快適性を重視しながらもシャープで軽快なデザインを心がけた巨匠ル・コルビジェらしい作品の一つ。
建築家らしく、コルビジェ自身が描いていた建築に対する考えが、そのまま表現されたチェアといえる。
「自由に動く背を持つ椅子」として世界的に有名で、水平・垂直・直角・回転(背・肘)という要素の他、ポニースキン(毛皮)仕様にいたっては、視覚の方向性にまで気を配って作られている。
機能性を重視し、背もたれが体重移動と共にリクライニングするため、常に背中に背もたれがフィットし、快適な座り心地を可能にしている。
もともとチャーチ邸の為に作られたデザインで、後にLCシリーズの量産化へ向けて、コルビジェは、プジョー社へ依頼に行ったが、30分で決裂。
その後、曲げ木家具で有名なトーネット社が生産を請け負う事になった。