デザイナーズ家具 作品ギャラリー
ラウンジチェア
チャールズ&レイ・イームズ
イームズの作品を大別すると、前半は、成形合板による三次元曲面の実現化であり、中期は、それに続くプラスチック製の大きな三次元曲面のシェル構造の作品である。
そして後期といえば、アルミ・ダイキャストのフレームからなる一連のシリーズである。
この「イームズ・ラウンジチェア」はその後期を代表する作品である。
友人であったハリウッドの映画監督、ビリー・ワイルダーから自宅のリビング用の椅子を依頼されたイームズ夫妻が作った名作。
イームズ夫妻が「よく使い込まれた一塁選手のグローブみたいな暖かい印象を持たせたい」と考えてデザインしたチェアだけに、ラグジュアリーな中にも、どこか親しみやすさが感じることができる。
快適この上ないラウンジチェアはオフィスはもちろん、ホームシアターやオーディオルームにも適している。
アメリカでは尊敬する人への価値あるギフトとして送られることもある。
この椅子のルーツとなったのは、1949年にデンマークのハンス・ウェグナーが発表したシェルチェアであった。
このことを、イームズは自らウェグナーに打ち明けており、両巨匠の作品を通しての交流は、とても興味深い。